冬こそ訪れたい!北海道の裏名所7選
突然ですがみなさん、「冬の北海道」と聞いて、どのようなイメージが思い浮かびますか?
きっとみなさんあほみたいに寒いと思ったことでしょう。
そうです。それは紛れも無い事実。一切否定しません。
北海道の冬は、他の地域では考えられないような寒さと厳しさがあります。しかし、同時に冬の北海道でしか体験・発見できない良さというのも山ほどあるのです。
そこで今回は、北海道出身の筆者が、冬にこそ行ってほしい北海道の(裏)名所を選出しましたのでご紹介していきます!
【函館】中央埠頭
函館といえば、みなさんご存知の通り夜景の街です。そして、上の写真のような夜景は一度くらい目にしたことがあるかもしれませんね。
いつ見ても息をのむほど美しい函館の夜景ですが、特に冬は、澄んだ空気と雪の積もった街並みがより一層幻想的な景色を楽しむことができます。いうなれば、冬は一年のうちで、最もキレイな夜景を見ることができる季節なのです。
しかし、今回わたしがオススメするのは函館山から見る夜景ではなく、“中央埠頭”から眺める夜景です。
中央埠頭を観光客が訪れることはほとんどなく、日中は釣りなどを楽しむ人がいるものの、夜となると一気に人気がなくなるのでゆっくりと夜景を楽しむことができます。
そしてなにより、中央埠頭から見る夜景のオススメポイントは、車の中から見ていられるということです。
函館山山頂は車やバス、ロープウェイで登ったとしても、強風がふきつける展望デッキに出なければ夜景を楽しむことはできません。
冬場は常にマイナス気温ですし、海から吹き付ける強い風によって体感温度はマイナス10度以下となります。しっかりとした防寒対策をしていなければ、せっかくの夜景なのにほんの数分しか楽しめなかった……なんてことになりかねません。
その点、中央埠頭であれば暖かい車の中にいたまま、普段とは違った印象の函館山をゆっくり楽しむことができます。
【札幌市 南区】豊平峡
みなさん、札幌市の“定山渓温泉”といえば、聞いたことのある方もいるかもしれませんね。しかし、わたしが紹介したいのはそこからさらに10分ほど山奥に進んだ場所にある『豊平峡温泉』です。紅葉の名所として有名な豊平峡ダムの近くにある温泉地なのですが、残念ながら宿泊施設はなく、日帰り温泉が1軒だけあります。
豊平峡温泉のお湯は、貯湯タンクを使用せず 地中からの源泉を直接浴槽に注いでいるため、空気に一切触れていないのが特徴。
そのためお湯が酸化せず、泉質が変わることがないので効能も高いとされています。
ひろ〜い露天風呂につかり、雪化粧された庭園をぼーっと眺める……日頃の疲れなど一気にふきとぶことでしょう。
しかし、豊平峡温泉最大の特徴は、“インド人シェフが作る本格的な北インド料理”にあります。
「なんで温泉にインドカレー?」「なんでインド人がここに?」と、初めて訪れる人は疑問の嵐に襲われることでしょう。
インド料理の他にもお蕎麦やジンギスカンなども食べられるのですが、一番人気はなんといってもカレーなのです。
カレーを目的に訪れる人がいるほど美味しいと評判で、Googleで“豊平峡”と検索すると真っ先に“カレー”が関連ワードとして出てきます。
札幌市内からバスで1時間程度で行くことができるので、札幌観光の締めに是非、豊平峡温泉にも行ってみてください。
【美瑛町 白金】美瑛川
北海道の『青い池』といえば、2012年Apple社がMacの壁紙に認定したことから全国的にも有名になりました。
今年から冬季のライトアップが開始されており、ますます注目を集める青い池。しかし今回紹介したいのはその青い池から車で5分ほどのところにある『美瑛川』通称“青い川”。美瑛川を流れる水は、青い池同様鮮やかな青色をしており、冬の白い雪の中を流れる青い川は知られざる絶景スポットなのです。
また、白金温泉街には美瑛川を見下ろすことのできる白金橋がかかっているのですが、その近くには“白ひげの滝”という落差30mの滝があり、白い水しぶきの落ちる先は青い川……とっても美しいコラボレーションを見ることができます。
上流に行くほど青さを増すと言われているので、川沿いを辿ってみるのも良いかもしれませんね。
冬の美瑛に足を運んだ際は、『青い池』『青い川』『白ひげの滝』一気に3つの絶景を楽しんでから白金温泉で温泉、という贅沢コースがオススメです。
【旭川市】旭山動物園
え? 何が裏名所だよ。全然メジャーじゃん。といった声が聞こえてきそうですが、ポイントは“冬こそ訪れて欲しい”ということ。いまや全国区で有名になった旭山動物園ですが、冬限定の見どころがたくさんあるのです。
夏場はぐったりしてあまり元気のないホッキョクグマが活発に動き回る様子や、ニホンザルたちがぎゅうぎゅうに押し合って温め合う通称“さる団子”は冬場にしか見ることのできない光景。
他にも、厳冬期限定で屋外プールを凍らせた流氷広場が登場し、氷の間から顔を出すアザラシを観察することが出来ます。
そして極め付けは『ペンギンの散歩』。みなさん想像してみてください。いつもはガラス越しに遠くで泳ぐペンギンしか見られないのに、柵も仕切りもない状態で目の前をペンギンたちがお散歩していくんです。悶絶必至ですよね。
※ペンギンの散歩は積雪状況、天候などによって実施されるかどうかが変わるため、予め問い合わせすることをオススメします。
【鹿追町】然別湖 コタン
まさに裏スポットにふさわしい然別湖(しかりべつこ)は北海道のほぼ中央にある、大雪山国立公園の南端に位置しています。
国立公園の中でも特別区域に指定されているため、太古より受け継がれてきた自然が今でも残っている地域として知られており、透明度は日本でもトップクラス。
冬に行われている「しかりべつ湖 コタン」は、冬季限定で現れる幻の村。
氷で作られたアイスバーでアイスグラスに入れたお酒を飲むことができたり、アイスチャペル、氷上露天風呂など北海道ならではの雪と氷を存分に味わうことができます。
さらには、氷と雪で作ったイグルーに宿泊可能! 湖上はマイナス30℃まで下がりますが、イグルーの中はマイナス7℃程度と(比較的)あたたかく過ごせます。もちろん極寒地用のシュラフ(寝袋)に潜り込んで寝ます。
なんでわざわざそんな寒い思いしなきゃいけないんだ! という声が聞こえてきそうですが、わたしのオススメは人工の光が一切届かない湖の上で眺める“冬の星空”なんです。文字通り満天の星空を見上げると自分はいま宇宙にいるのではないかと錯覚し、最終的には『星、うるさい!』と思ってしまうほどです。
「星がうるさい!? ないない……」と思っている方は是非とも行ってみてください。そして実際にうるさいほどの星の輝きを体験してみることをオススメします。
星がうるさいかどうかは体験した人にしかわかりませんからね。
【足寄町】オンネトー
阿寒国立公園内にある湖。雌阿寒岳の噴火によってできた堰止湖で、湖水は強い酸性のため魚類は生息できず、ザリガニとエゾサンショウウオの楽園となっています。
季節や天候、見る角度によって澄んだ青やエメラルドグリーン、ダークブルーなどに変化することから別名『五色沼』と呼ばれている不思議な湖。
深い雪に覆われる冬のオンネトーは、車でのアクセスが出来なくなるため訪れる人が激減します。しかしわたしはあえて冬のオンネトーをおすすめします。アクセス方法はただ一つ。“スノーシュー”を履き、自力で展望デッキまで歩くのです。
「え? なにそれ不便じゃん。寒いし」と思われるかもしれませんが、雪をかきわけて歩いているとすぐにあたたかくなるので大丈夫です。展望デッキに到着する頃には、キンと冷えた空気を気持ち良いと感じているはずです。そして、まっさらな新雪に足跡をつけていく快感を是非味わってください。
冬にしか見られない白とブルーのコントラストは、わざわざ厳しい冬に行く価値のある絶景の一つといえます。
【斜里町】オシンコシンの滝
世界遺産となった知床半島の入り口に位置しているため、知床を目的として向かうのであれば、ぜひ立ち寄っていただきたいポイントです。「日本の滝100選」にも選ばれており、流れが途中で二手に分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれています。
下から滝を見上げるだけでなく、滝の中ほどの高さまで上がることができるので、凍りついた滝の迫力を間近に見ることができます
また、冬の北海道といえば流氷ですが、オシンコシンの滝の上にある展望台から遠望できる知床連山や流氷で真っ白に覆われたオホーツクの海原は圧巻の一言です。
これぞまさに北海道! という光景を存分に味わうことができます。
いかがでしたか?
北海道は寒い。寒いのです。しかし、自然が織りなす神秘的な光景や美味しいグルメはその寒さによって作られているのです。
夏の北海道はもちろん最高ですが、冬の北海道も……いいんですよ。
北海道では、例年3月下旬〜4月上旬までも冬と見なしています(実際、雪めっちゃ残ってるしね)。
今から計画を立てても十分間に合うくらいに冬が長いので、是非とも冬の北海道を訪れてみてくださいね〜!!
[ライター/木村衣里]
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