大人女子のための2分で読めるウェブマガジン美シャイ- Beautiful shining
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2017/01/15

突撃!ぼっち飯‼︎ 噂のジビエ料理に初挑戦!

新年、ようやくお仕事はじめました。
みなさんこんにちは! ライターのアリコちやんです。
突然ですが、みなさん「ジビエ」ってご存知ですか? ジビエとはフランス語で「鳥獣肉」の意味。猪や鹿、熊、ウサギ、野鳥などのお肉のことで、高タンパク低カロリーで食べても太らないお肉として、最近カフェやコンビニ食にも登場するくらい人気のアレです!

ですがわたし、例のごとく女子力が乏しい系女子ですので、そんなことも知りませんでした。でも、今更周りの女の子に「ジビエってなに?」「ジビエって美味しい?」なんて聞けない。絶対に聞けない。でも知りたい!
というわけで、今回は突撃! ぼっち飯!! 噂のジビエに初挑戦してきました!

高円寺在住者あるある「高円寺からは出たくない」

さすがにないだろう……と思いつつも、まずは「高円寺 ジビエ」で検索。ジビエは食べたいけど、わざわざ遠出するのは面倒くさい。できることなら高円寺から出たくない。どうせひとりだし……(化粧するのも面倒くさいし)

あるんかい!!!!!

あるんかい!!!!!


ジビエ猪鹿鳥(いのしかちょう)というお店が見事にヒット。やるなあ、高円寺! 自宅から猛烈に近いので、早速行ってみることに。

薄暗い通路に煌々と光る「GIBIER」の文字

どうやら「猟期中」らしいです

どうやら「猟期中」らしいです

高円寺駅南口から、高円寺のメインストリートでもあるパル商店街を南下していき、途中を右折。すぐに「ジビエ」の文字が見えるので場所も分かりやすいです。看板の下には「猟期中」の文字。これはもしかして、新鮮な獣肉がいただけるのでは……! と期待にドキがムネムネしてきました。

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入店すると、マスターの山内茂樹さんがお出迎え。猪鹿鳥で提供しているお肉は、山内さんがご自身で狩猟してきたものと、仲間のハンターさんからのお裾分けで賄っているのだそう。店内はカウンター席のみで、どうせ高円寺だし……と、汚ったない獣肉屋を想像していただけに、小綺麗な店内にビックリ。これは女性ひとりでも全然来やすそう。 

まずは一杯

まずは一杯


ビールと一緒に出てきたお通しは、合鴨のロース。程よく塩気の効いた柔らかい鴨肉にお酒が進みます。でも、鴨肉くらいならわたしだって食べたことあるもんねー(もぐもぐ)

おおおおおおおおお⁉︎

おおおおおおおおお⁉︎


猪、鹿、野鳥(キジ、マガモ、キジバト)、熊……! 食べたことのないお肉がいっぱい。メニューの種類も豊富で、どれを食べたらいいのか、ジビエ初心者には全然分からない。山内さん曰く、「オススメは全部」とのことなので、とりあえず気になるものをいくつか頼んでみることにしました。

■一品目

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まずは、鹿肉のユッケ。見てください! このツヤッツヤなお肉! うずらの卵を使う理由は、鶏の卵だと卵の風味が強すぎて、お肉の味が分からなくなるからなのだそう。

ジビエってなんとなく獣臭かったり、味にクセがあったりするイメージ……ですが、まったく臭くない! 生なのに! これは正直驚きのレベルです。とにかく柔らかい鹿肉の甘みと、香り高いごま油が効いており、食欲をそそる味。なんだかまるで、野菜を食べているかのような、さっぱりとした後味でいくらでも食べられそう。これは美味しい……。

黙々と血肉を貪るわたしに「美味しいでしょう」と微笑みかけるマタギオヤジ。なんだか堪らない空間である。 

■二品目

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二品目に頼んだのはキジの手羽焼き。パリパリの皮が香ばしい。気になるお肉ですが、ビックリするぐらい肉質が強い! 安い鶏肉や牛肉の「固い」とは違ったベクトルの歯ごたえが楽しめます。ケン○ッキーや居酒屋の手羽先は、食べているうちに骨同士がバラバラになってしまうのに、このキジ、まったく分解されません。関節が強い。野鳥すごい。もちろんですが臭みもゼロです。

食事中、マタギオヤジこと山内さんから、酒の肴に持って来いなハンティングライフ話も聞けちゃいます。猪鹿鳥には「狩りガール」と呼ばれるハンター女子もたくさん来店されているらしい(その中のほとんどの方が、山内さんにハンターとしての心得を教わったのだそう)。ちなみに余談ですが、わたしも狩りガールです。火を吐いて飛び回る竜とか、雷をまとった狼みたいな竜などと戦っています。モンハンの話です。ごめんなさい。 

■三品目

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お次は鹿肉のスペアリブ! 骨つき肉です! テンション上がりますね‼︎ これまた肉質が強くて、プリップリな食感。噛めば噛むほど鹿の出汁が出てきて、とってもジューシー! なのに、まったく脂っこくなく、脂身が苦手なわたしでも美味しく食べられました。二品目にいただいたキジの手羽焼きも、三品目の鹿肉のスペアリブも、味付けは塩胡椒のみ。野生のお肉って、めちゃくちゃしっかり味がするんですね……。

アリコ「ジビエって、もっと獣臭いものだと思ってたんですけど、どれも全然臭くないんですね!」

山内さん「みんなそう言うんだけど、本当は野生の肉の方が臭くないんだよ。みんなが普段食べているような豚や牛、鶏は配合飼料と抗生物質で育てられている。おまけに、狭いところに閉じ込められっぱなしだから、運動もできない。だから、どんどん脂が溜まっていって臭みのある肉になってしまう。野生の動物には絶対にそういうことは有り得ないからね」

確かに、ジビエは「甘やかされていない」味がする。獣臭さはないのだけれど、どこかに野生の名残や「生きていたこと」を感じさせてくれる。普段食べている豚肉や牛肉では、あまり感じることのない、自分たちが命をいただいているという実感が得られてなんだかハッとした。 

■そして、締めは……

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こちらのお料理。なんだか分かりますか? スープはスープなのですが……なんと鹿の「アソコ」の薬膳スープ! コラーゲンたっぷりで女性に人気なのだそう。気になるお味ですが……

アリコ「ん! すっごくふわふわ! 舌で簡単に潰せる柔らかさですね〜。味は牛すじ? モツ? そんな感じですごく美味しいです!」

山内さん「イチモツ、って言うくらいだからね!」

アリコ「(ウマいこと言った……)」

冗談を飛ばすマタギオヤジを横目に、ペロリと完食。ちなみに、アソコの根元の方は本当にコラーゲンたっぷりでプリップリでした。豚足なんて目じゃない!

■ごちそうさまでした!

初めてのジビエは、色々と驚きの連続でした。お肉自体は臭みのない赤身のお肉がメインなので、脂身が苦手な方でも美味しくいただけると思います。お肉を食べたあと特有の、胸焼けや胃もたれもまったくなく、翌日の朝に起きてからも、胃がすっきりとしていて非常に快調でした。これで高タンパク低カロリーとは、本当に女性にとって嬉しいことだらけ!

今回お邪魔した猪鹿鳥の人気メニューは、鹿のシチューと鹿肉のステーキなのだそう。シチューは4日間煮込んでから販売を開始するらしく、わたしが伺ったときは、まだ煮込まれて2日目だったので、残念ながら食べられませんでした(絶対にリベンジする)。価格もひとり5000円くらいでお腹いっぱい食べられるので、とってもリーズナブルにジビエを楽しめます!(数あるジビエ料理屋さんの中でも破格なのだそう)

店内には、山内さんが仕留めた鹿の剥製や、猟銃、ハンターナイフなども飾られていて、随所に遊び心も見られる本当に素敵なお店でした。お近くの方もそうじゃない方も、是非一度、行ってみる価値アリです!

箸置きが銃弾だったりね

箸置きが銃弾だったりね

【info】
ジビエ猪鹿鳥
住所:東京都杉並区高円寺南3-58-2 好川ビル1階
電話:090-4249-4543
営業時間:18時~翌1時(閉店時間不定)
定休日:日曜日

[ライター/アリコちやん