大人女子のための2分で読めるウェブマガジン美シャイ- Beautiful shining
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2016/12/30

五島夕夏~優先順位に正直に~【lampインタビュー】

魔法のランプがなくても、神様にお願いしなくても、願いは自分で叶えられる!
このコーナーでは、様々なジャンルで活躍する方たちに自身の“夢を叶える方法”についてお伺いします。

今回お話を聞くのは、イラストレーターのほかに、ギャラリースタッフ、サロンモデルとしても活躍する五島夕夏さん。その多彩な表情が注目されている彼女にとっての、“夢”や仕事に対する思いなどを伺いました。

−−絵の仕事に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

両親が元々美大出身で、母は陶芸家、父がイラストレーターなんです。二人の創作の姿を小さい頃から見ているうちに、絵を描くのが好きになっていました。自分でも覚えてないくらいの頃から絵は描いていたみたいです。
中学、高校時代にはダンスをやったりしつつも、絵だけはずっと描いていて。絵を仕事にしようと考えたのは、高校卒業が近づいた受験の頃ですね。芸術でご飯を食べていくのは大変だっていう両親の姿も見ていたので、最初はあきらめていたんですが、一般の四大に行くのか美術系の学校に行くのか、または就職するのかって真剣に考えた時に、まだ就職はしたくないって思って。それに、普通の四大に行ったら絶対に遊んじゃうって確信していたので、どうしても絵の道に行きたいって両親に伝えたんです。

その後、両親が薦めてくれた専門学校に受験して、受かって。絵を描きたいっていう想いがより明確になった学生生活を過ごしてました。今は、美容室に飾りたいという個人の方とのやりとりもあれば、企業さんとのタイアップでグッズデザインをすることもあります。個展をひらいたりもしますね。

−−ご自身の創作に対して影響を与えているモノや人って何でしょうか?

以前から絵本がずっと好きで、専門学校に入った時に一冊のロシアの絵本に出会ったんですが、その本にすごく感動して。文字が読めなくても、絵だけでこんなに伝えられる力があるんだって衝撃を受けたんです。その作者からは、自分でも模写をしてみたりと、たくさん影響を受けました。それから、絵本大賞を企画している『MOE』っていう雑誌があるんですが、そこには昔からの絵本の情報もあれば、新人さんの作品も載っていて。最近の作家さんのほかに、90歳の方が描いた絵が載ってたりするんです。あまりほかの雑誌は読まないんですけど、その雑誌だけはずっと読んでいますね。

様々なジャンルで活躍することになったきっかけ

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−−今はイラストのお仕事だけでなく、表参道Gigiのギャラリーで働いていたり、サロンモデルもされていますが、美容系のお仕事に携わるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

渋谷と原宿の間くらいに通っていた専門学校があったんですが、入学当初は課題で忙しかったりして立地の良さを楽しめなくて。でもせっかくこういう場所に通っていているし、定期圏内だし……って歩きながら帰っていた時に、美容室の方からスカウトをされたんです。ちょうど髪も切りたかったし、やってみようかなってバイト感覚でサロンモデルを始めたのがきっかけですね。で、表参道Gigiは、撮影でお世話になっていたオーナーの間島さんから、お店が独立する時にDMのイラストを描いてもらえないかとお話を頂いたんです。どうせだったら、立ち上げに立ち会った子に頼みたいからと声をかけてくださって。

−−これまでの人生の中で、ターニングポイントってどこでしたか?

やっぱりサロンモデルを始めたことですね。それがなかったら、中途半端な仕事をしていただろうなって思います。最初はそういうつもりじゃなくても、私自身を周りに知ってもらえた理由として大きいですね。たまたま歩いて帰っていて、たまたまショートカットの子が少なくてっていう偶然が重なって。我ながらラッキーだったなって思います。

−−五島さんといえばパワーがあふれるような笑顔が特徴的ですが、サロンモデルを始めた当初は表情が作れないとか、そういった悩みはありましたか?

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一日で笑ってる回数も普通の人と変わらないと思うんですけどね(笑)。SNSも趣味で始めたんですが、ありがたいことに、見る人が私に笑顔のイメージを付けてくれたんです。サロンでの撮影は学校で落ち込んだことがあった後でも楽しかったので、悩むというより、いつも楽しみにしていました。

絶対的に優先するのは、絵の仕事

−−ハッピーなオーラがあふれるその笑顔を見て、「よし、今日も頑張ろう!」って元気をもらえる人が多いと思うんですが、イラストのお仕事、サロンのお仕事、モデルのお仕事を両立させる原動力はどこから来るのでしょうか?

前は絵を描くことやモデルをやること、学生生活など全部を分けて考えていたんですけれど、今思えばモデルの姿を見てくれた人が絵を知ってくれたり、絵を見た人がモデルの姿を知ってくれたり、ギャラリーに来てくれた人がTwitterをフォローしてくれたり、全部つながっているなって思うので、平行して考えています。ただ絶対的な優先順位として一番にあるのは、絵の仕事。ほかのお仕事をもらっても、一番に優先するのは絵だと決めてます。自分の中の優先順位を決めてることで取捨選択も楽になったし、最近はできないことは「できない」と言えるようになりましたね。

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−−イラストのお仕事をするなかで、理想と現実のギャップを感じて悩むことはありますか?

直に叱ってくれる先生がいた学生の頃と違って、人に言われない分やらなきゃいけないことも多いけれど、言われない分落ち込むことも減りました。でも結局、描いた絵がどんなに評判が良くても、自分の中で描ききれなかったっていう気持ちがちょっとでもあると自信が持てないですよね。反対に評判があまり広まらなくても、自分の中で気に入っていればハッピーということもあるので、自分も見てくれる人も双方100パーセント満足できるものにすることが課題ですね。あとは仮に一つの仕事で煮詰まっても、ほかの仕事で発散できるのが自分の中で良いサイクルになっていますね。深く考え込まずに、いい感じに逃がせる。

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−−自分の仕事の悩みは別の仕事で発散するんですね

一つの仕事をしている時はその仕事のことしか考えないんで、いつのまにか忘れていることが多いですね(笑)逃げるのも大事だなって思ってます。

秘訣は計画を立てないこと

−−「ああしたい、こうしたい」と思ってはいるけど、行動に移せないという人も多いと思うのですが、そんな方たちが一歩踏み出すためのメッセージをお願いします

就職している人から「本当は私も自由にやりたいんだけどね」とか、「いいよね、楽しそうで」って、少し嫌みっぽく言われることもあったりします。でも私からしたら、就職して働いている人がすごいなって。隣の芝は青いじゃないですけどね。私は、「よし!」と思ってフリーになったというよりは、それ以外考えられなかったんです。就職はしたくないし、ほかのこともやろうっていう気にもならないし、もう一度学生生活やるのも嫌だし……。もうこれしかないっていう消去法でした。だから、一歩踏み出すための方法としては、「計画を立てないこと」です。これはもちろん失敗することもあると思うんですけど、私の場合、数年後の姿を想像した瞬間に怖くなっちゃうので、計画を立てずにその時したいことをする。先のことを考えないのが毎日楽しく仕事をする秘訣です。

−−最後に、今後の夢や目標を教えてください

自分の子供に自分の作った絵本を読ませるのが夢です。「もっと私のことを知ってほしい」っていう欲は、今の段階ではもう消え去っていて、世界的な知名度よりも一人の子供や作った相手にとって一生家に飾っておきたくなるような絵を描きたいっていう想いの方が強いんです。その人の一生のうちの、一番の絵を描ければなって思います。

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【info】
五島夕夏
Twitter:@goto_yuuka

[ライター/木村衣里 カメラ/長橋諒]