ハヤカワ五味〜価値観を創造する美大生〜【lampインタビュー】
魔法のランプがなくても、神様にお願いしなくても、願いは自分で叶えられる!
このコーナーでは、様々なジャンルで活躍する方たちに自身の“夢を叶える方法”についてお伺いします。
今回お話を聞いたのは、いま話題のシンデレラバスト専用ランジェリーブランド「feast」を立ち上げた現役女子大生デザイナーのハヤカワ五味さん。
彼女の生み出す商品には彼女自身の「あったらいいな」という思いが反映されています。
デザイナーであるハヤカワさんは、どのようにして自分の中にある思いを形にしているのでしょうか。
失敗や挫折は次なる挑戦への材料
−−そもそもどういうきっかけで自作品の販売を始めたんですか?
ハヤカワ(以下ハ) 最初は、単純に自分が欲しいと思った物を作っていたんです。そしたら、友だちや当時のブログ読者の方たちが欲しいって言ってくれたので、利益なんて考えずに「商品がお客さんの手元に届けばいいや」くらいの感覚で販売していました。だけど、それを続けていたら制作費だとか色々な部分にお金がかかってしまい、結局資金が足りなくなってしまったんですよ。そうなるともう次の販売が出来なくなってしまうじゃないですか。その時に、やはり物を売る以上は、ちゃんと利益を出さなければならないということに気付きました。
−−それをきっかけに“仕事”という意識に変わったということでしょうか
ハ そうですね。キレイ事を抜きにして、継続的に商品を届ける為にはちゃんと利益を出して、それを次回の制作費に充てていくことが制作者の責任でもあると思ったんです。利益を出す為には商品単価を上げる必要があるし、そのためにはそれに見合うだけのクオリティが求められる。その時から、一つ一つ手作りしていたのをやめて、工場に発注しはじめました。
−−そういった本格的な商品の制作や販売など、すべてが初めての経験だったと思うのですが。そこに不安はなかったのですか?
ハ 誰だって最初は未経験だし、初めから成功するとも思っていなかったので「失敗して当たり前だよな」という感覚でした。とりあえず一回やってみて、失敗したらその反省点を洗い出して次に繋げれば良いや、と思っていましたね。失敗したとしてもその1回は絶対無駄にならないですから。
それと、いまの私は周りからトントン拍子に進んでるように見られることが多いんですけど、意外と失敗も経験しているんですよ。
−−たとえばどんな?
ハ 今でこそメディアで取り上げてもらったり、わたしの商品を扱ってくれるショップはいくつかありますが、こちらからショップに置いてもらえないか持ち込んで断られたこともあります。大量の在庫を抱えてしまったり、委託販売をお願いしたら手数料が高すぎて売れば売るほど赤字になってしまったり……だけど、こういった失敗や挫折の経験はきちんとその原因を分析して、次に挑戦するときの材料にしてきました。だから、失敗したとしてもくじけずにここまでやってこれたんだろうな、って思います。
まずはゴールを作り、最短距離を探す
−−いま隣で友だちが一歩踏み出せずにいるとしたらなんて声をかけてあげますか
ハ 動けばいいのに! って(笑)。
誰かを尊敬したり、単に羨ましがるだけじゃなくて、どうしてその人はそうなっているのか、理由や背景を探ると絶対に自分に反映できるポイントがあるはずなんですよ。そういった背景を考えていくと、案外自分で考えているより物事ってつじつまが合うようになっていると思います。
わたしはブランドを立ち上げた時「どうやってやったの?」とか「コネでもつかったの?」ってよく言われたんですけど。ブランドを立ち上げる際に必要な手続きってなにもないんですよね。だから、自分で「ブランド立ち上げました!」って言ってしまえばそれで終わりなんです。
結局、商品の善し悪しを判断するのが自分ではなく、それを受け取ったお客さんであるように、やってみなければ実際にどういった反応がもらえるのかも分からないんです。やってもいないのにあれこれ理由を付けて諦めてしまうのはもったいないと思いますね。
−−そんなハヤカワさんの原動力はどこからくるのですか
ハ なにをするか考える前に、まずはゴールを作ってしまうんですよ。その為にはどうしたら良いのか、最短距離でたどり着く為にはどうするのがベストなのか。その考え方をすべての基本にしています。イベントを開催するにしても先に会場を抑えてしまって、間に合わせる為にはいつまでになにをしなきゃいけないのか、って逆算していくようにしています。そうすると嫌でもやらなきゃいけなくなりますしね(笑)
世の中の文化や価値観を変えていきたい
−−では最後に、ハヤカワさんのこれからの「夢」を教えて下さい。
ハ まずは自分のブランドをしっかりと大きくすることですが、軸にあるのは服のデザインだけではなく「人をデザインする」ということです。
起業やブランドの立ち上げはあくまで、自分がやりたいことに向けての手段だと思っています。最終的には、自分の作り出した物で世間の価値観や文化を変えていけたら面白いな、と思ってるんですよ。例えば、今回のランジェリーだったら“貧乳”っていう価値観を変えることが本質の部分にあるんですよね。いつか、雑誌のグラビアに胸の大きい女性に混じって胸の小さい女性が当たり前に登場するくらいまで価値観を変えていきたいですね。それが当たり前になってこそ今回のランジェリーの意味があると思っているので。どんどん新しい価値観を作って、どんどん世の中に発信していきたいです!
−−これからも、ハヤカワさんの活躍に注目していきたいと思います。本日はありがとうございました!
【info】
ハヤカワ五味
Twitter:@hayakawagomi
「feast」
http://hayakawagomi.com/feast/
「GOMI HAYAKAWA」
http://hayakawagomi.com/
[ライター/木村衣里 カメラ/長橋諒]
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